弁護士が得意とする相続問題

相続人の調べ方

 遺産相続を真剣にお考えになったことはおありでしょうか。法律で認められる正式なご結婚をされ、お子さんがお生まれになっている場合は、さほどの問題はなく相続手続きを円滑に進めることは可能です。

 ただ、離婚や再婚などを経ていて、複雑な関係が生じている場合には注意が必要です。まずは相続人を調べることが必要になります。財産の正式な相続は、財産をお持ちの方がこの世の方ではなくなったときにはじまります。具体的な手続きとしては、財産をお持ちだった方(被相続人)の本籍地で、その方の戸籍謄本を申請して受け取ることが最初です。このことによって、入籍の事実やお子さんの有無がわかります。ただし、場合によっては戸籍謄本を遡って申請しなければ、調べたい内容がわからないことがあるので要注意です。これは、役所の都合などで謄本が編集されていたり、現代の役所関係の書類の電子化などが主な原因と思われます。このような場合でも落ち着いて手順を踏みさえすれば、必要な戸籍謄本は手に入るはずです。

 そして、戸籍謄本の記載をもとに、遺産を相続される方々が決定されます。そして今度は相続人の戸籍謄本を申請して手に入れなくてはなりません。これらの手順を踏めば、相続人が決定して、相続の手続きを始めることができます。相続手続きを行い正式に相続するには、ある程度の手間がかかることは覚悟しなければなりません。また、必要とされる書類も、被相続人と相続人の戸籍謄本だけとは限りません。財産が銀行預金だけなのか、不動産もあるのかといったことでも違ってきます。最も注意が必要なのは、借財など負の遺産の有無です。相続するのはプラスの財産だけとは限らないからです。

 もしもプラスだけでなく、マイナスが大きい場合は、相続放棄も視野に入ってきます。相続放棄弁護士の無料相談を利用してみるなどしっかり確実に精査をする必要があります。確実な相続手続きで、安心の備えをしましょう。